優秀な成果を出す人の行動特性を評価の基準として設定する評価方法を「コンピテンシー評価」といいます。どのような人物を求めているのかが明確になり、足りていない能力が一目瞭然。評価される側も評価に対して納得を得やすく、モチベーションを保つことができます。
会社が求める理想的な人材の行動特性を評価項目として設定しているコンピテンシー評価。評価項目には、成果に繋がる具体的な行動が明記されているため、今後の課題がわかりやすく、従業員のモチベーションアップにも繋がります。
それだけでなく、人材育成をしていく上でもどのように行動させ、指導するかがわかりやすいため、効率的なマネジメントをすることができるのです。
具体的な評価項目が明記されているということは、具体的にどのような行動により評価されたのか、またどのような行動が足りなかったのかも一目瞭然。
そのため、評価されたポイントに対しても納得感を得ることができます。納得感のある人事評価をしてもらえれば、従業員の不満も減らすことが可能。
具体的な評価項目と基準があることで、どのような行動をとって業務を進めればいいのかがわかりやすくなります。
日頃の業務を進める上で意識しながら行動することで、理想的な行動特性を身につけることができ、生産性を向上することが可能。また、組織全体でその意識が広まることで、さらなる生産性向上が見込めます。
コンピテンシー評価はすぐに導入できるわけではなく、導入に至るまでに多くの時間と労力をかけなくてはいけません。
コンピテンシー評価の項目というのは、既存のテンプレートは存在せず、それぞれの企業で独自に作成が必要。また、モデルとなる優秀な人材を選定し、ヒアリングや分析を行わねばならず、これにはかなりの工数を要します。
優秀な人材のどのような行動が成果に結びついているのかを分析すること自体難しく、それを評価に落とし込むことはさらに困難を極めます。
やっと完成した独自のコンピテンシー評価を導入したとしても、そのままずっと運用できるわけではありません。なぜなら、それが本当に自社の業績向上につながる評価基準であるとは限らないからです。
より有効なコンピテンシー評価にするために、実施と改善を繰り返しながら、何度も評価項目を見直すことが必要となるのです。
コンピテンシー評価は、評価項目を何度も実施し見直し、改善することが必要となります。事業の急速な成長や社会情勢などにより企業へ求められる課題が変化した場合、自ずと従業員へ求められる行動にも変化が必要になります。
このような場合に都度評価項目を修正する必要がありますが、項目に記載している行動が細かく具体的であるため、修正作業は困難を要することになるでしょう。
コンピテンシー評価を導入すれば、優秀な結果を出す人がその結果を出すまでに行っていた具体的な行動を従業員全員で把握することもでき、個人の成長と延いては企業の成長へ繋げることができます。
しかし、その具体的に細かく記載された評価項目は独自のものを作成しなければならず、自社で作成するにはかなり難しい作業であることは明白。
そのような難しい作業であっても、数多くの作成経験と知識のあるコンサルに依頼すれば、作業にかかる時間と労力を省くことが可能。不安な方はコンサルに依頼することをおすすめします。
企業の成長段階に合わせた人事評価制度の導入は、組織全体のパフォーマンスを向上させることができます。人事評価制度を導入したい目的から選ぶのがポイント。おすすめのコンサルティング会社を3社ご紹介します。