人事評価制度|目標管理制度(MBO)とは

目次

目標管理制度(MBO)とは

目標管理制度(MBO:Management by Objectives)は、個人やチームで目標をあらかじめ設定しておき、その目標に対する達成度を評価する、という制度をいいます。これは、アメリカの経営学者であるピーター・ドラッガーが提唱したマネジメントの概念です。

こちらの方法を活用することによって客観的な評価が可能となるため、能力やスキルの評価を行う場合に適していると考えられています。

目標管理制度(MBO)のメリット

自己管理能力を上げられる

目標管理制度の場合は、社員自らが目標の設定を行うことが特徴となっています。上司とコミュニケーションを取りつつ、自ら行動を起こしていき、最終的に設定した目標を達成できたか、という点が上司によって評価が行われます。目標達成のために自信の業務のスピードや業務量のコントロールが求められることになりますので、自己管理能力の向上が期待できます

大きな達成感が得られる

自身で設定した目標を達成するためにスキルアップに取り組むなど、主体性を持った行動が求められます。そのため日々の仕事も自分ごととして捉え、取り組むことができるようになります。最終的に目標を達成できれば、自分自身が大きな達成感を得られますし、社員自身のキャリアアップにつながっていくこともあります。

透明性の高い評価制度の導入が可能

目標管理制度を導入した場合には、客観的に社員の評価が行えるようになるため透明性を高められます。これは、目標管理制度では達成するべき指標や期限が明確に定められているため。さらに、目標の達成・未達成、進捗、これまでのプロセスなど数字をもとに評価していきますので、誰が見ても評価がわかりやすく、社員の納得感が得られやすい面もあります。

目標管理制度(MBO)のデメリット

モチベーションの低下につながる可能性

目標管理制度では、最終的に目標を達成できたかどうかが明確になることから、その結果に注目してしまいがちになります。そのため、もしマネジメントから個人目標と行動計画が決められ、あまりにも高い目標だったり達成するイメージが持てない目標だった場合には、モチベーションの低下が起こってしまう可能性があります。

また適切な評価が行われず、評価に納得できないと場合もモチベーション低下につながってしまうため注意が必要です。

業務効率が低下する可能性がある

単に面談や目標管理のみが目的となってしまい、うまく機能しなくなる可能性もあります。目標管理制度は、社員が自ら目標を達成するまでを管理し、成果を上げることを目的としています。しかし、時には面談の実施などの作業負担が大きくなってしまい、逆に業務効率が低下するケースもあるかもしれません。このように、管理自体が目的とならないように注意しながら運営していくことが大切です。

管理職の負担が大きくなる

目標管理制度は、管理職がそれぞれの従業員への評価・フィードバックを行っていくため、負担が増えやすい点がデメリットとなる可能性があります。チームメンバーが多ければその分管理職が評価するべき対象も増えることから、負担も大きくなります。また、評価によってはメンバーのやる気やモチベーションに影響するため、評価を行うにあたっての精神的な負担も大きくなりやすいといえます。

目標管理制度(MBO)を効果的に運用するためのポイント

主体性に重きを置く

目標管理制度は、自ら目標を定め、自分で努力しながら達成に向けて取り組むことにより、社員の成長が期待できるものです。そのため、「主体性」に重きを置く点がポイントとなってきます。決して従業員に対してノルマを押し付けることはせず、本人が理想とする姿を実現するための目標を、自身で設定するという点がポイントとなります。

組織目標と個人目標を結びつける

目標管理制度においては、組織目標との関連性も従業員のモチベーションを高める上で重要なポイントとなってきます。この点から、個人目標を立てる際には組織目標を見据えながら考えることが重要です。組織目標と自身の目標の関連性が見えることにより、自分自身も組織の中で重要な役割を持っている、との意識を持てるでしょう。

達成の基準を明確化する

目標管理制度で大切なのは、評価者による「客観的な評価」です。この点から、達成するべき目標がより具体的であった方が判断しやすいといえます。一例としては、「1ヶ月に10件の受注を目指す」といったように具体的な数字で表されているとよりわかりやすくなりますし、従業員も達成に向けて取り組みやすくなります。

プロセスも評価する

評価を行う際には、目標を達成したかといった点はもちろん重要ですが、そのほかにプロセスについても評価をしっかりと行うことも重要です。また、評価に至った理由についても丁寧に説明をするように心がけてください。そうすることにより、今回は目標達成できなかったものの、次にまた頑張ろうというモチベーションにつなげられます。

編集チームまとめ

こちらの記事では、目標管理制度についてご紹介してきました。従業員の主体性を高める、透明性が高い評価制度の導入が可能といったように、さまざまなメリットが考えられるものの、やり方によってはモチベーションの低下を招いてしまうなど注意点もあります。

もし、目標管理制度を導入したいもののどう進めてよいかわからないといったケースにおいては、専門のコンサルタントに相談することもおすすめです。そうすれば、自社に合った人事評価制度についてアドバイスを行ってくれるでしょう。

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